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AWSパートナーになる方法や条件とは?パートナーになるメリットを解説

2023.11.19

AWS(Amazon Web Services)を活用したサービスを提供する企業や、コンサルティングサービスを提供する企業は、AWSパートナーの登録を検討してみてはいかがでしょうか。

AWSパートナーになると、企業にとってさまざまなメリットが得られます。

そこで本記事では、AWSパートナーになるメリットやなり方をご紹介します。

記事終盤では、AWSパートナーを維持するための条件をお伝えするので、AWSパートナーの登録を検討している企業はぜひ参考にしてください。

AWSパートナーとは?

AWSパートナーとは、AWS(Amazon Web Services)と提携している企業や組織のことです。AWSパートナーは、AWSのクラウドサービスを利用して顧客にさまざまなソリューションを提供しています。

AWSパートナーは、テクノロジーパートナーとコンサルティングパートナーの2つに分けられます。各パートナーの特徴を以下でご紹介します。

テクノロジーパートナー

テクノロジーパートナーは、ソフトウェア製品やソフトウェア関連のサービスを提供するAWSパートナーです。これらの製品やサービスは、AWSのクラウドインフラストラクチャ上で構築されているか、AWSとシームレスに統合されています。

テクノロジーパートナーは、クラウドネイティブのアプローチを採用して、AWSのインフラストラクチャ上で最適に動作するソリューションを提供します。これにより、スケーラビリティ、可用性、セキュリティなどの利点の活用が可能です。

また多くのテクノロジーパートナーは、自社製品をAWSマーケットプレイスに掲載し、AWSの顧客基盤にアクセスします。その結果、簡単な導入、統合された請求、信頼性の高いセキュリティが提供されます。

コンサルティングパートナー

コンサルティングパートナーは、クライアントに対してクラウド関連のコンサルティングサービスを提供するAWSパートナーです。AWSのクラウドサービスを利用して、さまざまなビジネスニーズに対応するカスタマイズされたソリューションを設計、実装し、運用支援を行います。

顧客の特定のニーズに合わせたカスタムソリューションを開発し、ビジネスプロセスを最適化するためにサポートします。具体的には、効率的な運用管理、コスト削減、パフォーマンス最適化に関するアドバイスを提供するでしょう。

またクラウド環境におけるセキュリティ対策、データ保護、および法規制遵守に関するガイダンスを提供します。企業の従業員に対して、AWSの技術とベストプラクティスに関する教育やトレーニングを行い、クラウドスキルの向上もサポートします。

AWSパートナーになるメリット

AWSパートナーに登録しようか迷っている方は、まずAWSパートナーになるメリットを確認しましょう。ここでは、AWSパートナーになるメリットを4つご紹介します。

AWS認定を取得できる

AWSパートナーになると、その組織の従業員はAWS認定を取得する機会を得られます。

AWS認定とは、AWSに関する広範な知識と技術を証明する資格です。認定プログラムは、クラウド技術の専門性を証明し、その分野での専門家として認知されるための重要な手段となります。

AWS認定を持つ専門家は、クラウドコンピューティングが中心となる現代のIT市場において高い価値を持ちます。企業は、AWSの専門知識を持つ人材を重視しており、認定は雇用の機会やキャリアアップに有利に働くことがあるでしょう。

AWSのトレーニングを受けられる

AWSのトレーニングでは、AWSの技術、サービス、およびベストプラクティスに関する深い理解を提供します。クラウドコンピューティングの基本から高度なトピックに至るまで、幅広い知識を身につけられます。

AWSトレーニングには、特定のテクノロジーや業界に特化したコースが含まれており、参加者は特定の分野での専門知識を深められるでしょう。これは、特定の市場ニーズや顧客要求に応えるために役立ちます。

また知識とスキルが向上することで、AWSパートナーはより効率的で効果的なソリューションを提供できます。顧客満足度の向上につながり、ビジネス成長の促進に寄与します。

資金の援助や割引サービス、販売促進のサポートを受けられる

資金の支援などは、AWSのパートナーネットワークに加盟する企業や組織が、ビジネスの成長と拡大を図る上で大きな助けとなります。新製品の開発、ソリューションの市場導入、または特定の技術領域への投資などが資金援助の対象となります。

割引サービスの対象は、AWSのクラウドサービス、トレーニングプログラム、イベント参加費などです。特に新しいビジネスやスタートアップにとって、初期のコストを抑える上で大きな助けとなるでしょう。

またAWSのマーケティングや販売活動に関するサポートには、共同マーケティングキャンペーン、イベントの共催、製品のプロモーション活動などが含まれます。AWSのブランドと連携すると、パートナー企業の可視性と信頼性が高まり、新規顧客の獲得につながります。

プログラムに参加できる

AWSは、パートナーネットワークに属する企業や組織に対して、多種多様なプログラムを提供しています。AWSのプログラムは、パートナー企業がビジネスを拡大し、技術力を高め、市場での競争力を強化するのに役立つでしょう。

具体的には、特定のテクノロジー、業界ソリューション、AWSのサービスに焦点を当てた専門化プログラムを提供しています。プログラムを通じて、パートナー企業が特定の分野での専門知識を深め、顧客に対して高度なソリューションを提供できるようにサポートします。

またAWSコンピテンシープログラムは、特定の技術領域や業界で顕著な専門性と成功実績を持つパートナーを認定します。そのため参加することで、パートナー企業はその専門知識を客観的に示し、信頼性を高められるでしょう。

AWSパートナーになる方法

AWSパートナーとしてサービスを提供したい企業は、AWSパートナーになる手順を把握しておきましょう。ここでは、AWSパートナーになる方法を2つに分けてご紹介します。

会社を登録する方法

AWSパートナーになるためには、まず会社をAWSパートナーネットワークに登録する必要があります。この登録プロセスは、オンラインで行われます。

  1. AWSアカウントを作成する
  2. AWSのAPNポータルにアクセスする
  3. APNポータルで新しいAPNアカウントを作成する
  4. AWSパートナーネットワークの参加条件に関する合意書を同意して署名する
  5. AWSからの承認後、ウェルカムキットとAPNの資格情報を受け取る

APNポータルで新しいAPNアカウントを作成する際、企業情報の入力が必要です。企業の連絡先情報、業種、サービスの種類、企業の規模など、詳細な企業情報を入力する必要があります。

AWSから資格情報を受け取ったら、APNポータルを通じて、各種トレーニング資料、マーケティングツール、技術サポートなどのリソースにアクセスできるようになります。

従業員の登録方法

従業員を登録する場合、先に会社をAWSパートナーに登録する必要があります。

  1. 従業員ごとにAPNポータルアカウントを作成する
  2. 従業員のAPNアカウントを企業のAPNアカウントにリンクさせる
  3. 各従業員の基本情報をAPNポータルに入力する

従業員の基本情報の入力では、名前、職位、連絡先情報などが必要です。従業員がAWS認定資格を持っている場合は、APNアカウントに紐付けて、会社のAWSパートナーとしての地位やレベルを高めるのに役立ちます。

またAPNポータルは、従業員が参加したトレーニングや取得した認定資格を追跡する機能を提供します。これにより、企業は従業員のスキルアップを促進し、APNの要件を満たせるでしょう。

AWSパートナーを維持するには条件を満たす必要がある

AWSパートナーになるだけではなく、なったあと継続するために条件を満たす必要があります。ここでは、AWSパートナーを維持するための条件を4つご紹介します。

年会費と月額料金を支払う

AWSパートナーネットワークに属するパートナーがその地位を維持するためには、年会費と月額料金の支払いが必要です。この費用は、APNのメンバーシップレベルや利用するサービスによって異なります。

一部のAPNサービスやプログラムでは、追加の月額料金が発生するケースがあります。また複数のメンバーシップレベルがあり、レベルによって年会費や月額料金の金額が異なる場合があり、高いレベルのメンバーシップは費用も高くなる傾向があるでしょう。

AWSパートナーのラーニングパス取得者が在籍している

AWSパートナーとしてのステータスを維持するためには、企業内に特定数のラーニングパスを完了した従業員が在籍している必要があります。これは、企業がAWSの技術とサービスに関して高いレベルの専門知識を持っていることを保証します。

AWSパートナーラーニングパスは、AWSのサービスとベストプラクティスに関する包括的なトレーニングと教育コースです。AWSのさまざまな製品、サービス、ソリューション領域に特化しており、パートナー従業員が特定の技術やビジネスの役割に関連する知識とスキルを獲得することを目的としています。

またAPNのメンバーシップレベルによって、必要とされるラーニングパスの取得者数が異なる場合があります。高いレベルのメンバーシップでは、より多くの認定取得者が必要になることが一般的です。

AWS認定資格取得者が在籍している

AWSパートナーネットワークのメンバーとしてのステータスを維持するためには、企業内に特定数のAWS認定資格を持つ従業員が在籍している必要があります。この数は、APNのメンバーシップレベルや特定のプログラムの要件によって異なります。

AWS認定資格は、個人がAWSのクラウドテクノロジーに関して高いレベルの知識と技術を有していることを示す公式の認証です。この認証は、複数のレベルと専門分野にわたって提供されており、アーキテクチャ、開発者、運用、専門技術分野などがあります。

また、クラウド技術は常に進化しているため、認定資格は定期的に更新が必要です。従業員が最新のAWS技術とベストプラクティスに精通していることは、企業の競争力を維持する上で重要です。

案件ノルマを達成する

AWSパートナーネットワークのメンバーシップレベルによって、必要とされる案件ノルマの基準は異なります。高いレベルのメンバーシップでは、より高い目標が設定されることが一般的です。

案件ノルマとは、特定の期間内に達成する必要がある販売目標やプロジェクトの数などを指します。具体的には、AWSサービスの利用に関連する新規顧客の獲得、特定の金額の売上達成、特定のサービスやソリューションの販売数などが含まれます。

また案件ノルマの達成は、パートナー企業が持続的にビジネスを成長させ、新たな市場を開拓していることを示します。企業がAWSエコシステム内で活発に活動しており、そのサービスやソリューションが市場で受け入れられていることを意味するでしょう。

まとめ

AWSパートナーは、AWSと提携する企業や組織で、AWSのクラウドサービスを活用したさまざまなソリューションを提供します。

パートナーはテクノロジーやコンサルティング分野に分かれ、専門知識と技術力を持っています。

パートナーになるメリットとして、AWS認定の取得、専門トレーニング、資金援助、割引サービス、販売促進サポート、プログラムへの参加などがあります。

パートナー登録には企業と従業員の登録が必要で、年会費や月額料金の支払い、ラーニングパス取得者や認定資格保有者の在籍、案件ノルマの達成などの条件を満たす必要があります。

これらはAWSエコシステムでの競争力強化とビジネス成長に寄与します。